おんしゅだしゅだの手印の結び方は?開運につながる印を紹介
「おんしゅだしゅだ」とは善無畏三蔵が伝えたとされる、邪気を浄化するための真言(マントラ)です。
「おんしゅだしゅだ」の効果を高める手印を覚えておけば、浄化の力を最大限に引き出せます。この記事では「おんしゅだしゅだ」の効果を高める手印について解説します。

手印を覚えておけば精神統一がしやすくなりますよ!
おんしゅだしゅだの手印の重要性

おんしゅだしゅだを唱える際に手印が重要な理由は以下のとおりです。
- 「言葉・心・体」が1つになる
- 精神集中のスイッチになる
- 神の世界と接続できる
「言葉・心・体」が1つになる
密教には、「三密(さんみつ)」という最も重要な教えがあります。三密は私たちの行いを以下の3つに分け、それらを仏様と同じ状態にすることで、奇跡的な力を発揮するという考え方です。
- 口密(くみつ): 口で真言を唱える
- 意密(いみつ): 心で仏様や浄化のイメージを思い浮かべる
- 身密(しんみつ): 体で手印を結ぶ
普段、私たちの「言葉・心・体」はバラバラに動いています。心では不安を考えながら、口では大丈夫と言い、体は緊張でこわばっているというように。手印を結ぶことで、上記の3つの働きが「浄化」という一つの目的に向かって統合されます。

心で浄化を意図し、口で浄化の真言を唱え、体で浄化の印を結ぶ。この三位一体の状態になって初めて、「おんしゅだしゅだ」が持つ本来の力を最大限に引き出せるのです。
精神集中のスイッチになる

「おんしゅだしゅだ」を唱える際に手印を結ぶことで、散らばった意識を集中させられます。
私たちは意識的に行動しないと8秒も集中できません。特にストレスを感じているときほど意識が散漫になりがちです。「手印を結ぶ行為=集中すること」と体に覚えさせることで、無意識レベルで思考を研ぎ澄ますことができるのです。
「手印を結んでおんしゅだしゅだを唱える行為」を毎日継続して行えば、手印を結んだだけで意識を切り替えられます。

言うならばスポーツ選手の「ルーティーン」のようなものです。繰り返し行うことで集中力が高まります。
異なる世界と接続できる
手印の一つひとつが仏様の悟りの内容や徳を象徴する「聖なるサイン」です。それは、言葉を超えた宇宙的な共通言語と言えるかもしれません。
手印の代表格である「合掌」は仏様への帰依と一体化、「法界定印」は宇宙の真理そのものを象徴しています。
手で形を体現することは、目に見えない神聖な世界に対して「私は今、あなたと繋がろうとしています」という明確なサインを送る行為です。
ただ頭で「浄化したい」と願うだけでなく、体で「仏様と繋がる」という形を作ることで、あなたの祈りはより深く、力強いものとなります。

おんしゅだしゅだの浄化の力が「神聖なエネルギー」であると、自分の中で定義することが大切なのです。
おんしゅだしゅだの効果を高める手印3選
おんしゅだしゅだの効果を高める手印は以下のとおりです。
- 合掌(がっしょう)
- 金剛合掌(こんごうがっしょう)
- 法界定印(ほうかいじょういん)
合掌(がっしょう)

合掌は仏教において最も基本的で広く知られている手印です。胸の前で両手をぴったりと合わせる合唱は、仏様への尊敬や感謝の心を表します。
- 心を落ち着かせ率直な気持ちで浄化を行いたいとき
- 日々の習慣として精神統一のスイッチとして使いたいとき
スピリチュアルな視点では右手が「仏様の世界(清浄な世界)」、左手が「私たち衆生の世界(迷いの世界)」を象徴し、それらを合わせることで仏様と自分が一体になるという意味があります。

まず基本として合掌しながらおんしゅだしゅだを唱えるのがおすすめです。
金剛合掌(こんごうがっしょう)
金剛合掌は指を互い違いに組む、より固く結ばれた合掌です。「金剛」の言葉のイメージ通り、何物にも壊されない「揺るぎない心」や「強い力」を象徴します。
- 強い邪気やネガティブなエネルギーを断ち切りたいとき
- 自分自身の弱い心や断ち切りたい悪習慣に打ち克つ決意を固めたいとき
- 強い意志を持って浄化に臨みたいとき
金剛合掌は通常の合掌より積極的で力強いエネルギーを持ちます。金剛合掌を結ぶことであなたの決意は固まり、真言の持つ浄化の力が鋭く強力になります。

私は悪習慣が多かったので、金剛合掌でおんしゅだしゅだを唱えていました。
法界定印(ほうかいじょういん)

法界定印は座禅の際に組むことで知られる、おへその下あたりで両手を重ねる手印です。法界定印は大日如来が宇宙の真理を観想する姿を表し、深い瞑想状態(禅定)と心の平穏を象徴します。
- 自分自身の内面や過去のカルマとじっくり向き合いたいとき
- 高ぶった感情や思考を鎮めてリラックス状態で浄化を行いたいとき
- 静かな環境で深い瞑想とともに浄化を行いたいとき
法界定印を結ぶと意識は外側ではなく、自分自身の内面へと深く向かっていきます。エネルギーは穏やかに循環して、心が静まり返るのがわかるはずです。

長めにおんしゅだしゅだを唱えたいときには、法界定印が1番集中できます。
おんしゅだしゅだの正しい唱え方と印の結び方

「おんしゅだしゅだ」は非常に強力なマントラあるため、日頃から何度も唱えましょう。「おんしゅだしゅだ」の正しい唱え方と印の結び方について解説します。
解説する内容は以下のとおりです。
- おんしゅだしゅだの基本的な唱え方
- おんしゅだしゅだを唱える回数
- おんしゅだしゅだの効果を高めるタイミング
- おんしゅだしゅだの印の結び方
おんしゅだしゅだの基本的な唱え方と唱える回数
「おんしゅだしゅだ」は心をこめて丁寧に唱えることが大切です。基本的な唱え方は以下のとおりです。
- 消したい・浄化したい「ネガティブな事柄」を特定する
- 特定した「ネガティブな事柄」を口に出す
- 「おんしゅだしゅだ」と唱える
例えば職場の人間関係で悩んでいるのなら「〇〇さんと話す時のストレスを浄化します」と宣言します。その後負の対象に向けて「おんしゅだしゅだ」を唱えることで、あなたの周囲に付きまとう邪気を浄化します。
おんしゅだしゅだの目的は「自分自身の心を穏やかに保つこと」です。相手を変えることはできない点に注意が必要です。
おんしゅだしゅだを唱える回数
おんしゅだしゅだを唱える回数は3回、7回、21回、108回を目安にすると意識を集中させやすいとされています。基本的には3回唱えることを継続しましょう。
いきなり108回唱えようとしても集中力が続きません。まずは3回を継続できるようにしてください。
「おんしゅだしゅだ」は心の中で唱えるだけでも効果があります。毎日継続して行いましょう。
おんしゅだしゅだの効果を高めるタイミング

「おんしゅだしゅだ」を唱えるタイミングに正確な決まりはありません。
- ストレスを感じたタイミング
- 意識が集中できそうなとき
- 夜寝る前
など、自分の好きなタイミングで実践できます。
個人的には朝と夜の時間帯に唱えることをおすすめします。朝に「おんしゅだしゅだ」を唱えることで心穏やかに1日をスタートさせられます。夜はその日に溜め込んだ心身の疲れやネガティブな感情をリセットし、安らかな眠りにつくことができるでしょう。

ストレスを感じたタイミングで唱えると冷静さを取り戻せます。
おんしゅだしゅだの印の結び方
真言の効果をさらに高めるために「印(いん)」を結ぶという方法があります。印とは、仏の悟りや力を象徴する手の形(印相)のことで、浄化のエネルギーを最大限に引き出すことができます。
「おんしゅだしゅだ」を唱える際は以下の手印と組み合わせてみてください。
- 合唱(がっしょう)
- 法界定印(ほうかいじょういん)
- 金剛合掌(こんごうがっしょう)
自分が集中できる方を選んで試してみましょう。
おんしゅだしゅだを唱える際の注意点

「おんしゅだしゅだ」を唱える際は以下の点に注意してください。
- ネガティブな事象に使う
- 意図して唱える
ネガティブな事象に使う
「おんしゅだしゅだ」の真言が持つ本質は「浄化」であり、マイナスの状態をゼロ(本来のクリアな状態)に戻すことです。そのため「おんしゅだしゅだ」の力が最も発揮されるのは、ネガティブな事象や感情に対してです。
「宝くじが当たりますように」「試験に合格しますように」など、ゼロからプラスの状態に引き上げることはできません。
絶対に間違えてはならないのは、他者を害するようなネガティブな意図で使わないことです。「嫌いな人が不幸になりますように」といった呪詛のような使い方をすれば、その悪意はカルマの法則によって何倍にもなって自分自身に返ってきます。
あくまで、自分自身や場のマイナスエネルギーを祓い、清浄な状態に戻すという本来の目的のために使いましょう。

自分の邪気を浄化していった結果、間接的に生活がプラスに転じることはあり得ます。継続して唱え続けることが大切なのです。
意図して唱える
ただ何となく「おんしゅだしゅだ」と口癖のように唱えるだけでも、ある程度の効果は期待できるかもしれません。しかし、浄化のエネルギーを特定の目的に集中させるには「何を浄化したいのか」を明確に意図することが非常に重要です。
真言のエネルギーはあなたの明確な意図によってその力が注がれるべき場所へと導かれるのです。唱える前に心の中で「〇〇で困っている」「この部屋のよどんだ空気を浄化する」というように、具体的な目的を宣言しましょう。
その後に「おんしゅだしゅだ」を唱えることで、真言の力を効果的に受けることが可能です。