反AIのツイフェミ化が止まらない?意外な共通点と過激化する主張の危険性

反AIの活動が過激化を見ていると、一部の過激なフェミニストに似ていると感じませんか?
この記事では過激な反AIとフェミニストに見られる意外な共通点について解説します。両者の主張を客観的に整理してみましょう。
- 反AIとフェミニストの間に指摘される共通点
- 両者の主張における目的やアプローチの違い
- 感情的な対立が生まれる背景
- これからの時代に求められるAIとの向き合い方
反AIとフェミニストの意外な共通点

反AIとフェミニストの意外な共通点は以下のとおりです。
- 権利者意識と過剰な被害者意識
- 論理より感情を優先する姿勢
- 異論を許さないキャンセルカルチャー
- ダブルスタンダードな言動
権利者意識と過剰な被害者意識
反AI活動の一部と過激化したフェミニズムに共通するのは、自身を絶対的な被害者とみなし、他者の自由に介入しようとする傾向です。
本来何も関係ないはずの他者の表現や活動に対して「許さない」という立場を取ることがあります。
クリエイター本人がAIによる作品学習を許可した場合でも、無関係の第三者が「業界全体が被害を受ける」といった論理で攻撃するケースが見受けられます。同業者であるはずのクリエイター本人も迷惑している事例です。
発生していない事象に対して過剰な防衛反応を示し、他者の自由な活動を制限しようとする動きも、両者に共通する特徴の一つです。
論理より感情を優先する姿勢

論理的な議論よりも「不快だ」「怖い」といった感情的な訴えが主張の中心になりやすい点も共通しています。AI技術がもたらす恩恵に対して、具体的なデータもなく「人間の仕事を奪う悪」と単純化して敵視する傾向があります。
本来であれば、社会保障制度の拡充やスキルアップ支援といった建設的な議論が必要です。しかし、感情的な反発が先行し、技術そのものへの攻撃に発展してしまいます。
この構造は一部のフェミニズム運動で見られた、論理的な問題提起ではなく感情的なレッテル貼りによって相手を攻撃する手法と似ています。感情的な訴えは共感を呼びやすい面もありますが、問題の本質的な解決からは遠ざかってしまう危険性をはらんでいます。
異論を許さないキャンセルカルチャー
自分たちの主張に合わない意見を持つ人物を集団で攻撃して社会的に排除しようとする「キャンセルカルチャー」的な動きも共通点として挙げられます。
AI技術に肯定的なクリエイターに対して、SNSなどで誹謗中傷や人格攻撃を行うケースが後を絶ちません。健全な批判や議論ではなく、相手の発言を許さず活動を妨害するような行為は、言論の自由を脅かすものです。
異なる意見を持つ相手を「敵」とみなし、議論の場から排除しようとする姿勢は、社会全体の分断を深める原因にもなりかねません。
ダブルスタンダードな言動

自分たちの行動は許容する一方で、他者の同様の行動は厳しく非難するという、ダブルスタンダード(二重基準)な主張が見られる点も指摘されています。
「自分たちの表現は問題ないが、相手の表現は不快だから許されない」といった、主観的な感情で物事を判断する傾向があります。客観的な基準がなく、その時々の自分の感情や立場によって、正しさの基準が変わってしまうのです。
著作権に関しても「自分の著作物が無断で利用されるのは許せない」と主張する一方で、「他者の著作物を自分が利用するのは問題ない」と考えるなど、矛盾した言動が見られることもあります。
反AIによって発生した炎上事例

ここからは社会的な注目を集めた誹謗中傷の具体的な事件をいくつか紹介します。
- クリエイターへの攻撃(イケハヤ氏の事例)
- 法的措置と逮捕事例
- AI魔女狩りの実態
クリエイターへの攻撃(イケハヤ氏の事例)
有名ブロガーのイケハヤ氏は、AI音楽事業を始めた際に一部から激しい誹謗中傷を受けました。その中心には、AIの「無断学習」に対する批判があります。反AIの立場からは「無断学習で作られたAIを使う者は泥棒だ」という論理で、イケハヤ氏個人への攻撃が行われました。
イケハヤ氏は日本の現行著作権法(第30条の4)ではAIの学習が原則として合法である点を指摘。AIを合法的に利用する個人を攻撃するのではなく、法律に問題があると思うのであれば、議員や団体を巻き込み法改正を目指す「政策提言」こそが建設的なアプローチだと主張しています。
個人への攻撃は、本来の目的であるクリエイターの権利保護から遠ざかるだけ、というのが彼の見解です。SNSでは単純な個人攻撃とも取れる発言が多く見受けられました。
» イケハヤ氏のnote「【炎上覚悟】「反AI(無断学習規制派)」に伝えたいこと。」(»サイト)
法的措置と逮捕事例

誹謗中傷や脅迫行為は、インターネット上の発言であっても許されるものではありません。実際に被害者が法的措置を取り、加害者の責任が問われるケースが出てきています。
特に象徴的なのが、京都市の車折神社がAI生成のイラストをSNSアイコンに使用したことに端を発する事件です。この件では神社に対して「全焼するぞ」といった脅迫メールを送信した男が、威力業務妨害などの疑いで逮捕されました。
警察は「京都アニメーションの放火事件を彷彿とさせる」とコメントしており、事の重大さがうかがえます。
» 京都新聞「メールで車折神社を脅迫、容疑で38歳無職男逮捕「生成AI絵師」で立腹」(外部サイト)
ゲームクリエイターの852話氏が受けた誹謗中傷に関する裁判では、被告が裁判所に出頭しないまま原告の勝訴が確定しました。これは、反AIによる誹謗中傷に対する国内初の判決とみられています。
事件概要 | 結果 | 特徴 |
車折神社脅迫事件 | 脅迫容疑で逮捕者が出る | 実在の施設への放火予告という悪質性からメディアでも大きく報道 |
852話氏への誹謗中傷 | 裁判で原告が勝訴 | 反AIによる誹謗中傷に対する国内初の司法判断 |
ナウル政府観光局への攻撃 | 法的措置を検討と発表 | X(旧Twitter)の公式機能を規約通り利用したにもかかわらず炎上 |
反AIが起こした事件に関しては以下の記事でも解説しているので興味のある方は覗いてみてください。
» 反AIの歴史から学ぶAI時代の向き合い方|過激化する言動の背景とは
AI魔女狩りの実態
「AI魔女狩り」とは手描きで制作されたイラストを、AIが生成したものではないかと決めつけて攻撃する行為を指します。この問題が広く知られるきっかけとなったのが、著名イラストレーターのあらいずみるい氏の事例です。
あらいずみるい氏が公開した手描きのイラストに対し、一部のユーザーが「AIで生成したに違いない」と断定し、誹謗中傷を行いました。あらいずみるい氏が制作過程のレイヤーデータを動画で公開し、手描きであることを証明した後も攻撃は続きました。
証拠を提示しても攻撃をやめない様子が、中世の魔女裁判と酷似していることから「AI魔女狩り」と呼ばれるようになりました。創作者にとって大きな精神的負担となり、創作意欲を削ぐ深刻な問題です。
» 反AIの魔女狩りはなぜ起こる?背景にある嫉妬と暴走の心理
AIを学ばないとやばい理由3選

AIの登場は説明するまでもなく「時代の転換期」であると言えます。AIが本格的に人間の知能を越える前に、AIを使いこなす知識を身に付けておく必要があるのです。
今後AIを学ばないとやばい理由は以下のとおりです。
- 仕事を奪われる
- 格差が広がる
- 思考停止してしまう
仕事が奪われる
「AIの進化によって多くの仕事が奪われる」といった話は聞いたことがあるかもしれません。しかし、大半の人は「自分には関係ない」と楽観的に考えていることでしょう。
- 仕事を奪われるのはパソコンの前に座っている人だけ
- 俺は現場に出て働いているから関係ない
- AIと言っても動画や画像が作れるだけでしょ?
こういった考え方はあなたのクビを静かに締め上げています。
近い将来、企業の事務作業はAIが代替し、大幅な効率化が実現します。経営者は次に「AI導入で浮いたコストで、さらに会社の利益を上げるにはどうすればいいか?」と考えるはずです。
その答えは「成果の出さない社員のリストラ」です。「コスト削減」という大義名分のもと、会社全体で「本当に必要な人材」の選別が始まります。
つまり、リストラされるのは単純にやる気のない人です。事務作業がなくなったからといって、事務担当者がそのまま切られるわけではありません。
そうなってからやる気を出してももう遅いのです。
情報格差が広がる

「情報格差=資産格差」と考えてください。これからの時代はAIを使って大量の情報にアクセスし、適切に使いこなせる人間だけが富を得ることができます。
AIを使う人と使わない人とでは、勉強や仕事において取り返せない格差が広がるのは当たり前になります。
AIを使いこなす起業家は市場のニーズを瞬時に分析し、コストを極限まで抑えたサービスで、古い企業から顧客と利益を根こそぎ奪っていく。
AIを使いこなす同僚はあなたが1週間かける仕事を半日で終わらせ、その差は給料と昇進となって明確に現れる。
AIを学んだ人は仕事を効率的に進めて、普通の人の倍のスピードで仕事を終わらせます。これではAIによる格差が広がるのは当然ですよね。
問題は「自分はどちら側に立つか」です。
思考停止してしまう
AIを普段から使っていない人は、思考停止でAIの言うことを鵜呑みにするようになります。単純に頭を使わなくなるだけではなく、情報の真偽も見抜けなくなるということです。
AIは「それっぽい情報」を出力するのが得意です。最近は情報の精度も高まってきていますが、それでもまだ完璧ではありません。
普段からAIを使っていない人は情報の真偽を判断できないため、AIから出力される情報を信じることしかできません。AIが作り出した情報を真実だと思い込んでしまうと、気付かないうちに間違った方向に進んでしまうこともあり得ます。
AIに普段から触れている人はAIに答えを求めるような使い方はしません。自分の考えを深めるためのツールとしてAIを使っているのです。
つまりAIを使う人はより思考が深まり、AIを使わない人はより思考が浅くなるということです。こんなところにも格差が生まれてしまうんです。
大切なのは今のうちからAIを使いこなせる人材を目指すことです。
AIと共存して豊かになる方法

AIを脅威ではなくパートナーとして捉えるにはどうすればよいのでしょうか。具体的な方法をいくつか提案します。
- AIをアシスタントとして活用する
- 人間にしかできないスキルを磨く
- 日常生活で活用してみる
AIをアシスタントとして活用する
AIを敵視するのではなく、自分の能力を拡張してくれる有能なアシスタントとして捉えることが、共存への第一歩です。AIを活用して効率化できる作業は以下のとおりです。
- 文章作成
- 情報収集
- データ分析
- アイデア出し
- 議事録作成
- 事務作業
例えば、仕事のメール作成をAIに手伝ってもらったり、会議の録音から議事録を自動で作成できたり、さまざまな場面で作業時間を大幅に短縮できます。単純作業や時間のかかる情報整理をAIに任せることで、人間はより創造的な業務に集中できるようになります。
AIを使いこなす能力は、これからのビジネスシーンにおいて重要なスキルの一つになっていくでしょう。
人間にしかできないスキルを磨く

AI時代において価値が高まるのは、AIには真似できない人間ならではの能力です。人間ならではのスキルは以下のとおりです。
- コミュニケーション能力
- 創造性とクリティカルシンキング
コミュニケーション能力
相手の感情を汲み取り信頼関係を築きながら対話を進める能力は、人間にしかできません。チームをまとめたり顧客と交渉したりする場面では、AIよりも人間が優位に立ちます。
人間は感情で行動する生き物です。AIとの無機質な対話では人間の感情は動きません。
創造性とクリティカルシンキング
AIは膨大なデータから新しいものを生成できます。しかし、全く新しい概念を生み出す独創性や、物事の本質を見抜いて多角的に評価する批判的思考力(クリティカルシンキング)は、依然として人間の領域です。
日常生活で活用してみる
AIとの共存は特別なことではありません。まずは日常生活の中で気軽にAIツールに触れてみることが大切です。例えば、今日の献立に悩んだら、冷蔵庫にある食材を伝えてレシピを提案してもらいましょう。
旅行の計画を立てる際に、おすすめの観光ルートや予算に合わせた宿泊先をAIに相談することも可能です。スマートフォンの音声アシスタントや翻訳アプリも、身近なAI技術の一つです。
様々なツールを実際に使ってみることで、AIの得意なことや苦手なことを肌で感じられます。AIへの過度な恐怖心をなくし、便利な道具として付き合っていく感覚を養うことが重要です。
まとめ

反AIと一部フェミニストの活動には、過剰な被害者意識や異論を許さない姿勢など、さまざまな共通点が見られます。これからの時代は感情的な対立を避け、AIを生活や仕事に役立つ道具として活用する能力が必要不可欠です。