スマホでAIイラストの学習は可能?簡単な生成アプリ紹介

「スマホでAIにイラストを学習させたいけど、難しそう…」と感じていませんか。この記事では、AIの「学習」と「生成」の違いを解説し、スマホで簡単に理想のイラストを作る方法を紹介します。読めばスマホでの現実的な手法がわかり、すぐにAIイラスト作成を始められます。
- スマホでのAI学習と画像生成の違い
- 本格的なAI学習がスマホでは難しい理由
- 画像から似たイラストを簡単に作る手順
- イラスト生成におすすめのスマホアプリ
スマホでのAIイラスト学習、その前に知るべきこと

まずは、スマホでのAIイラスト学習を始める前に知っておきたい基本知識を解説します。
- 「学習」と「画像からの生成」の違い
- スマホでの本格的な学習が難しい理由
- 似たような画像を作るだけなら「画像からの生成」で十分
「学習」と「画像からの生成」の違い
AIイラストにおける「学習」と「画像からの生成」は根本的に異なる作業です。「学習」とは特定のキャラクターや絵柄をAIに覚え込ませるプロセスを指します。多数のイラストデータをAIに読み込ませ、あなただけのオリジナルのAIモデルを作り出すようなイメージです。
画像生成AIは同じキャラクターを何度も生成するのが苦手でした。同じ指示を出しても毎回微妙に違うイラストが生成されてしまいます。学習を使うと同じキャラクターに違うポーズを取らせるなど、一貫性のあるイラストを継続的に作れます。
「画像からの生成」は、既存のAIモデルに対してお手本となる画像を1枚見せ「この絵に似た雰囲気で新しいイラストを作って」と指示する方法です。手軽に特定のテイストを反映させることが可能で、多くのスマホアプリはこの機能に対応しています。
最近の画像生成AIは「学習」のプロセスを踏まなくても、キャラクターに一貫性を持たせることが可能になっています。例えば「Google Gemini」は一貫性のある画像生成が可能です。
スマホでの本格的な学習が難しい理由

スマホだけでAIに本格的な学習をさせるのは、現在の技術では困難です。処理能力の限界と、専門的なアプリがほとんど存在しないことが原因です。
AIの学習には高性能なコンピュータが長時間計算を続けるほどの、膨大なマシンパワーが必要になります。スマートフォンの計算能力では、この要求に応えることができません。
AIの学習プロセスは設定が複雑で、専門的な知識を要する場合も多いです。パソコンでは研究者や開発者向けのツールが公開されていますが、スマートフォンで学習機能を搭載したアプリは、ほぼありません。
似たような画像を作るだけなら「画像からの生成」で十分
もしあなたの目的が「自分の好きなイラストに似た雰囲気の新しい絵を作りたい」ということであれば、複雑な「学習」を行う必要はありません。「画像からの生成」だけで目的は十分に達成できます。
お手本となる画像を一枚用意し、簡単な指示を与えるだけでAIが新しいイラストを生み出してくれます。幻想的な風景画を見せて「これと似た雰囲気で、城を追加して」と頼むだけで、イメージに近いイラストが数秒から数分で完成します。
手間や専門知識が不要なこの方法は、スマホでAIイラストを楽しむ上で最も現実的な選択肢です。
スマホで簡単!画像からAIイラストを作る方法

専門知識がなくてもスマホで簡単にAIイラストを作るための具体的な手順を解説します。
- お手本となる画像を1枚用意する
- 簡単な指示テキストを考える
- アプリでイラストを生成する
①お手本となる画像を1枚用意する
AIに作ってもらいたいイラストのイメージ見本となる画像を1枚準備します。画像は写真でもイラストでも構いません。アニメキャラクターのような絵が欲しい場合は好きなアニメのイラストを、水彩画のようなタッチが希望であれば実際の水彩画の画像を選ぶと良いでしょう。
選ぶ画像のクオリティや特徴が、完成するイラストの出来栄えに大きく影響します。作りたいイラストのイメージが明確に表現されている、なるべく高画質でクリアな画像を選ぶことがポイントです。
この一手間をかけることでAIがあなたの意図をより正確に汲み取り、理想に近いイラストを生成してくれます。
②簡単な指示テキストを考える

お手本の画像を用意したら次にAIへの指示テキスト、通称「プロンプト」を考えます。プロンプトはお手本の画像に加えて、どのような要素をイラストに盛り込んで欲しいかを伝えるための重要な命令文です。
難しく考える必要はなく「笑顔の女の子」「背景は夜空で」「猫耳を追加」といったように、分かりやすい単語を組み合わせるだけで問題ありません。最近のアプリは日本語に対応しているものが多いため、自然な日本語で入力できます。
よりイメージに近づけるためには、「キラキラした瞳」「柔らかな光」のような、雰囲気や質感を表現する言葉を加えるのも効果的です。慣れてきたら少しずつ言葉を追加して、AIとの対話を楽しむように試してみるのがおすすめです。
③アプリでイラストを生成する
お手本の画像とプロンプトの準備が整えば、アプリを使ってイラストを生成します。指定された場所に用意したお手本画像をアップロードし、テキスト入力欄に考えておいたプロンプトを書き込みます。
あとは「生成」や「作成」といったボタンを押すだけです。AIが画像の解析とプロンプトの解釈を行い、数秒から数分で新しいイラストを作り出してくれます。
生成されたイラストがイメージと違う場合はプロンプトの言葉を変えたり、別のお手本画像を使ったりしてみましょう。何度か試行錯誤を繰り返すことで、理想の作品に近づきます。
画像からのイラスト生成が得意なスマホアプリ3選

ここでは、本記事で解説した「画像からのイラスト生成」機能が使いやすい、初心者にもおすすめのスマホアプリを厳選して3つ紹介します。
- MyEdit:日本語対応で初心者向き
- Picsart:編集機能も充実している
- Dream by Wombo:独特な世界観を表現
MyEdit:日本語対応で初心者向き

MyEditはAIイラスト作成を初めて体験する方に最適なオンラインツールです。操作画面がシンプルで分かりやすくプロンプトも完全に日本語で入力できるため、誰でも迷うことなく使えます。
「AI画像生成」機能ではテキストだけでなく、画像をアップロードしてお手本にすることも可能です。難しいことを考えずに、AIでイラストを作る楽しさを知りたいという方に、ぴったりのサービスです。

Picsart:編集機能も充実している

PicsartはAIによるイラスト生成機能と、高度な写真・動画編集機能を一つのアプリに統合したツールです。生成したイラストに対して、そのままアプリ内で文字を入れたり、フィルターをかけたりといった追加の編集をシームレスに行えるのが強みです。
イラスト生成から加工までを一つのアプリで完結させたい方や、SNS映えするクリエイティブな作品を作りたいユーザーにとって便利な選択肢となります。多機能ですがテンプレートも豊富なため初心者でも扱いやすいです。

Dream by Wombo:独特な世界観を表現

Dream by Womboは幻想的でアーティスティックな作風のイラスト生成に定評のあるアプリです。テキストとアートスタイルを選択するだけで、まるでプロのアーティストが描いたような、独創的で美しいイラストを短時間で作成できます。
英語のプロンプトが基本ですが、簡単な単語の組み合わせだけでも十分に高品質なアウトプットが期待できます。絵画のような独特の雰囲気を持つイラストを作りたい場合に特に力を発揮するでしょう。

まとめ

スマホで本格的な学習は難しいですが、お手本画像1枚と簡単な指示テキストを使う「画像からの生成」なら誰でも手軽に挑戦できます。紹介した手順やアプリを活用して、あなただけのオリジナルイラスト作りを楽しんでみてください。