おんしゅだしゅだとは?邪気を払う最強のマントラについて解説
周囲の邪気を浄化し、自分を清浄な状態へと導く真言「おんしゅだしゅだ」をご存知でしょうか?
おんしゅだしゅだは善無畏三蔵という高僧によって伝えられた真言(マントラ)です。この記事では邪気やネガティブなカルマさえも浄化するおんしゅだしゅだについて徹底的に解説します。
さらに、その力を最大限に引き出すための印の結び方や唱えるべきタイミングも詳しく解説。あなたもこの真言の力を借りて、人生の流れを好転させてみませんか?
「おんしゅだしゅだ」とは心が軽くなる真言のこと

おんしゅだしゅだとは真言宗の開祖である弘法大師空海の師の、さらにその師にあたる善無畏三蔵法師により作られた真言(マントラ)です。
おんしゅだしゅだの基礎知識について以下の内容を解説します。
- おんしゅだしゅだの正確な意味
- 善無畏三蔵が伝えたとされる真言
- おんしゅだしゅだの梵字
おんしゅだしゅだの正確な意味
「おんしゅだしゅだ」は一見すると呪文のようで何を意味するのかわかりませんよね。
善無畏三蔵の『無畏三蔵禅要』をまとめているブログがありましたので、おんしゅだしゅだに関する部分を引用させていただきます。
又先づ行人を擁護せんために一陀羅尼を授けて曰く。
唵戍駄戍駄(おんしゅだしゅだ)
先づ十萬遍を誦すれば一切の障を除く。三業清浄にして罪垢消滅し魔邪嬈(なやま)さず。
浄白の素の染色を受け易きが如く、行人も亦た爾かなり。
罪障滅し巳つて速かに三昧を証す。
難しいので簡単に言うと「心や場の浄化、邪気払い、罪悪の浄化」といった意味があります。
「おんしゅだしゅだ」を唱えることで私たちの心や魂に溜まったネガティブなエネルギーを浄化して、本来の自分を取り戻すことができます。
善無畏三蔵が伝えたとされる真言

おんしゅだしゅだを伝えたのはインド出身の高僧「善無畏三蔵法師(ぜんむいさんぞうほうし)」だと言われています。
- 本名: シュバカラシンハ (梵: Śubhakarasiṃha)
- 生没年: 637年 – 735年
- 出身: 中部インド、摩伽陀国(マガダ国)
- 称号: 三蔵法師(経・律・論の三蔵に精通した高僧への敬称)
- 宗派: 真言宗では、教えを伝えた8人の祖師「伝持の八祖」の第五祖
善無畏三蔵法師は日本では有名な「空海」の師のさらに師だと言われています。
善無畏三蔵は人々が苦しみから解放され、心を清らかに保つための具体的な方法として、多くの真言を伝えました。その中でも「おんしゅだしゅだ」は、特に浄化の力が強いマントラとして、大切に受け継がれてきたのです。
おんしゅだしゅだの梵字
おんしゅだしゅだを梵字で書くと以下のようになります。
𑖀𑖼 𑖫𑖲𑖟𑖿𑖠𑖸 𑖫𑖲𑖟𑖿𑖠𑖸(唵 戍駄戍駄)
梵字は単なる文字ではなく浄化の力が宿っていると言われています。
梵字を心を込めて見つめたり書き写したりすることで、真言の持つ浄化の力をより深く感じることができるでしょう。
「おんしゅだしゅだ」がもたらす効果

「おんしゅだしゅだ」を密教の修行を始めたばかりの人が唱えることで、心身の汚れを断ち切り、清らかな状態で修行に励むことができると伝えられています。
「おんしゅだしゅだ」を唱えることで以下の効果がもたらされます。
- 邪気の浄化
- ネガティブな状況のリセット
- カルマの浄化
邪気の浄化
「おんしゅだしゅだ」には強力な浄化の力があるとされています。自分自身や他人から向けられるネガティブなエネルギー、邪気、悪い気を払い、跳ね返します。
心身を浄化する効果もあり、心の中の不安、怒り、悲しみといったネガティブな感情や、身体の不調、ストレスを癒やし、清らかな状態に戻します。
ネガティブな状況のリセット

「おんしゅだしゅだ」を唱えることで身の回りの嫌な出来事、ネガティブな状況をリセットする効果も期待できます。嫌なことがあったときに唱えると負の感情を断ち切り、気持ちをリセットできます。
嫌なことがあった日は「おんしゅだしゅだ」を思い出して唱えてみてください。
カルマの浄化
「おんしゅだしゅだ」にはカルマ(業)を浄化する力があるとも言われています。つまり、過去・現在・未来にわたる罪や汚れを清める効果があるのです。
「おんしゅだしゅだ」は 過去のトラウマやフラッシュバックのような、心に深く刻まれたネガティブな記憶を癒してくれます。過去の自分を赦して、魂を本来の純粋な状態に近づけていきます。
おんしゅだしゅだの正しい唱え方と印の結び方

「おんしゅだしゅだ」は非常に強力なマントラあるため、日頃から何度も唱えましょう。「おんしゅだしゅだ」の正しい唱え方と印の結び方について解説します。
解説する内容は以下のとおりです。
- おんしゅだしゅだの基本的な唱え方
- おんしゅだしゅだを唱える回数
- おんしゅだしゅだの効果を高めるタイミング
- おんしゅだしゅだの印の結び方
おんしゅだしゅだの基本的な唱え方と唱える回数
「おんしゅだしゅだ」は心をこめて丁寧に唱えることが大切です。基本的な唱え方は以下のとおりです。
- 消したい・浄化したい「ネガティブな事柄」を特定する
- 特定した「ネガティブな事柄」を口に出す
- 「おんしゅだしゅだ」と唱える
例えば職場の人間関係で悩んでいるのなら「〇〇さんと話す時のストレスを浄化します」と宣言します。その後負の対象に向けて「おんしゅだしゅだ」を唱えることで、あなたの周囲に付きまとう邪気を浄化します。
おんしゅだしゅだの目的は「自分自身の心を穏やかに保つこと」です。相手を変えることはできない点に注意が必要です。
おんしゅだしゅだを唱える回数
おんしゅだしゅだを唱える回数は3回、7回、21回、108回を目安にすると意識を集中させやすいとされています。基本的には3回唱えることを継続しましょう。
いきなり108回唱えようとしても集中力が続きません。まずは3回を継続できるようにしてください。
「おんしゅだしゅだ」は心の中で唱えるだけでも効果があります。毎日継続して行いましょう。
おんしゅだしゅだの効果を高めるタイミング

「おんしゅだしゅだ」を唱えるタイミングに正確な決まりはありません。
- ストレスを感じたタイミング
- 意識が集中できそうなとき
- 夜寝る前
など、自分の好きなタイミングで実践できます。
個人的には朝と夜の時間帯に唱えることをおすすめします。朝に「おんしゅだしゅだ」を唱えることで心穏やかに1日をスタートさせられます。夜はその日に溜め込んだ心身の疲れやネガティブな感情をリセットし、安らかな眠りにつくことができるでしょう。

ストレスを感じたタイミングで唱えると冷静さを取り戻せます。
おんしゅだしゅだの印の結び方
真言の効果をさらに高めるために「印(いん)」を結ぶという方法があります。印とは、仏の悟りや力を象徴する手の形(印相)のことで、浄化のエネルギーを最大限に引き出すことができます。
「おんしゅだしゅだ」を唱える際は以下の手印と組み合わせてみてください。
- 合唱(がっしょう)
- 法界定印(ほうかいじょういん)
- 金剛合掌(こんごうがっしょう)
自分が集中できる方を選んで試してみましょう。
おんしゅだしゅだを唱える際の注意点

「おんしゅだしゅだ」を唱える際は以下の点に注意してください。
- ネガティブな事象に使う
- 意図して唱える
ネガティブな事象に使う
「おんしゅだしゅだ」の真言が持つ本質は「浄化」であり、マイナスの状態をゼロ(本来のクリアな状態)に戻すことです。そのため「おんしゅだしゅだ」の力が最も発揮されるのは、ネガティブな事象や感情に対してです。
「宝くじが当たりますように」「試験に合格しますように」など、ゼロからプラスの状態に引き上げることはできません。
絶対に間違えてはならないのは、他者を害するようなネガティブな意図で使わないことです。「嫌いな人が不幸になりますように」といった呪詛のような使い方をすれば、その悪意はカルマの法則によって何倍にもなって自分自身に返ってきます。
あくまで、自分自身や場のマイナスエネルギーを祓い、清浄な状態に戻すという本来の目的のために使いましょう。

自分の邪気を浄化していった結果、間接的に生活がプラスに転じることはあり得ます。継続して唱え続けることが大切なのです。
意図して唱える
ただ何となく「おんしゅだしゅだ」と口癖のように唱えるだけでも、ある程度の効果は期待できるかもしれません。しかし、浄化のエネルギーを特定の目的に集中させるには「何を浄化したいのか」を明確に意図することが非常に重要です。
真言のエネルギーはあなたの明確な意図によってその力が注がれるべき場所へと導かれるのです。唱える前に心の中で「〇〇で困っている」「この部屋のよどんだ空気を浄化する」というように、具体的な目的を宣言しましょう。
その後に「おんしゅだしゅだ」を唱えることで、真言の力を効果的に受けることが可能です。
おんしゅだしゅだの効果を高める3つの習慣

「おんしゅだしゅだ」の浄化のエネルギーを最大限に高めるには、日頃の生活習慣を見直すことも大切です。習慣には「おんしゅだしゅだ」によって浄化された状態を維持する効果があるからです。
ここでは3つの習慣を紹介します。
- 常に感謝の気持ちを持つ
- 財布の中身を整理整頓する
- 部屋をきれいに保つ
常に感謝の気持ちを持つ
「おんしゅだしゅだ」がマイナスをゼロにする浄化のエネルギーだとすれば「感謝」はゼロをプラスに転じる創造のエネルギーです。
感謝の気持ちは人間が持つ感情の中で最も高い波動とされています。ポジティブなエネルギーの中にいる時、ネガティブな思考や邪気は存在しにくくなるのです。
どんな些細なことにも「ありがとう」と心から感じられる習慣は、あなた自身の周りに強力な光のバリアを張るようなものです。当たり前すぎて見過ごしがちなことに意識を向け、感謝の念を捧げてみましょう。

手始めに1番身近にいる人に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
財布の中身を整理整頓する

ごちゃごちゃに散らかった財布は、エネルギーの流れが滞っているサインであり、金運だけでなく全体の運気を下げてしまう原因にもなりかねません。
不要なもので溢れた財布は、お金に対する感謝や敬意が欠けている状態とも言え、お金についてしまった様々な念(邪気)も溜め込みやすくなります。週に一度だけでも財布の中身をすべて出して、不要なレシートや期限切れのクーポン券を処分しましょう。
お札は向きを揃えて丁寧に入れ、小銭も綺麗に保つことを心がけてください。財布を整理することはお金に対するネガティブな思い込みや執着を手放すという、強力な浄化のアクションになります。

私は汚れて金運が下がらないように最低限のものしか入らない財布を使っています。
部屋をきれいに保つ
部屋が汚いままでは知らず知らずのうちに邪気が溜まりやすくなります。「おんしゅだしゅだ」によって部屋の邪気が払われても、部屋が汚いままでは意味がありません。
部屋をきれいに保つことは良い運気を呼び込むことにつながります。
気の入り口である玄関や、気の出口であるトイレを綺麗に保つといった習慣も重要です。清らかな空間が、あなたの清らかな心を育んでくれます。