ニコニコに反AIが多い理由を考察|ニコ厨が「本当に嫌いなもの」とは
2006年からサービスを提供しているニコニコ動画。
独自の文化が発達しているニコニコ動画では、AI作られたイラストや動画はあまり受け入れられていないようです。
調査していると、ニコニコユーザーはただ単にAIに反対しているわけではないようです。
この記事ではニコニコに反AIが多い理由を、文化的背景やユーザーの心理から紐解いていきます。

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ニコニコユーザーに反AIが多いのはなぜか

ニコニコユーザーに反AIが多い理由を以下3つの視点から解説します。
- ニコニコユーザーの独自文化
- AIそのものが嫌いなわけではない
- 楽して作った作品が評価されるのが許せない
- ニコ厨が本当に嫌いなもの
ニコニコユーザーの独自文化
まず理解しておきたいのはニコニコ動画独自の文化です。
ニコニコ動画には、YouTubeのような開かれたプラットフォームとは異なる、閉鎖的でありながらも結束力の強い「村社会」のような文化があります。
2006年のサービス開始以来、ユーザーたちはコメント機能を通じてリアルタイムで感情を共有し、クリエイターと視聴者が一体となってコンテンツを盛り上げてきた歴史があります。
ニコニコ動画の狭く濃いコミュニティでは、外部からの異質なものに対して強い警戒心を抱く傾向があります。
実際ニコニコ動画にYouTubeやTikTokの動画を転載するようなユーザーは、ニコニコ原住民によってコメントを荒らされます。「巣に帰れ」「他所でやれ」などと言われてしまうのです。
AIそのものが嫌いなわけではない
「ニコニコ動画は村社会だからAIは受け入れられないのか」というと少し違います。
実際ニコニコ動画でもAIを使った動画は人気コンテンツです。例えば以下のような動画が人気ですね。
- AI拓也
- AIカバー(AI歌唱)
AIをニコニコ動画が元々持っているネタ文化と組み合わせることで、面白コンテンツとして受け入れられているのです。
ニコニコユーザーは閉鎖的ではありますが「面白い異物」あれば積極的に自分達の文化に取り入れます。
楽して作った作品が評価されるのが許せない
ではニコニコユーザーに反AIが多いと言われるのはなぜでしょうか?
それは、動画制作に対する「熱量」や「過程」を重視する文化があるからです。
ニコニコ動画では、完成した作品のクオリティと同じくらい「制作過程の努力」や「工夫」が称賛される傾向があります。
熱量を感じる動画は「うp主は病気(褒め言葉)」や「野生のプロ」などと称賛する文化もあります。
ニコニコ動画では膨大な時間と労力を費やして何かを作り上げること自体が美徳とされているのです。
そんな文化があるニコニコ動画に「生成AIで作った適当コンテンツ」を投下するとどうなるか?
もちろん嫌われますよね。AIで作ったというだけで楽をしたと思われるわけです。
手抜きコンテンツがランキングに並ぶことにも嫌悪感を示します。適当なコンテンツがランキングに並ぶことを「ランキング汚染」と呼びます。
ニコ厨が本当に嫌いなもの
つまり、ニコニコユーザーが本当に嫌いなのは「AI」ではなく、以下のようなコンテンツだったのです。
- 楽をするためのAIコンテンツ
- 既存の文化を軽視するコピーコンテンツ
- 熱量を感じないコンテンツ
ニコニコ動画では「手間暇かかったコンテンツ」や「狂気を感じるコンテンツ」が人気です。
現状「AIで作った=楽をした」という潜在意識もあります。AIで作っただけのコンテンツは投稿者の背景や熱量が見えないため、拒否反応が出るというわけです。
さらに言うと現状のSNSの状況を見ると「AIで適当に作ったコンテンツ」が溢れかえっています。
それに対してニコニコユーザーが嫌悪感を示すため「ニコ厨は反AIが多い」というイメージにつながっているのかもしれません。
ニコニコ動画運営の生成AIへのスタンス

ニコニコ動画運営の生成AIへのスタンスもまとめておきます。
- 生成AIを利用した作品には、専用のタグを設定することをガイドラインで義務化している
- 検索オプションやランキング設定で、AI生成作品を表示しないようにできる「除外機能」を実装している
- クリエイター奨励プログラム(収益化)において、AI生成物を中心とした作品への収益付与を制限あるいは慎重に審査する姿勢を見せている
運営側は、新しい技術としてのAIの可能性を認めつつも、既存のクリエイター文化やユーザーの感情に配慮し、棲み分けができる環境整備に注力しています。
AIはやっぱり学んでおくべき

ニコ厨をただの反AIとしてまとめるのは簡単です。しかし、その本質まで深ぼってみるとニコ厨は「熱量の感じないコンテンツ」が嫌いなだけで、AI技術そのものが嫌いなわけではありません。
つまりAIを使ってでも面白い・高品質なコンテンツであれば受け入れられる可能性があります。
今の時代「AIを上手に活用して成果を出せる人材」はかなり貴重な存在です。ぜひこの機会にAIの正しい活用法を学んでみませんか?
以下の記事に「AIで成果を出すために必要なこと」をまとめたので、ぜひ読んでみてください。



