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なぜ「反AI」は気持ち悪いのか|5つの観点から理由を解説

なぜ「反AI」は気持ち悪いのか|5つの観点から理由を解説
sibatako

「反AI」派の過激な言動を目にして「気持ち悪い」と感じてしまうことはありませんか?この記事では反AIが気持ち悪いと言われる理由や、その主張が論理的に正しいのかを客観的な情報に基もとづいて解説します。

この記事を読めばこれからのAI技術とどう向き合うべきかのヒントが得られます。

この記事のポイント
  • 反AIが「気持ち悪い」と感じられる具体的な理由
  • 反AI派の主張に含まれる論理的な矛盾点
  • 技術の進化に背を向けることのリスク
  • これからの時代に求められるAIとの向き合い方

反AIが気持ち悪いと言われる理由

反AIが気持ち悪いと言われる理由

反AIが気持ち悪いと言われる理由は以下のとおりです。

  • AIの進歩を否定する感情的な意見
  • 矛盾したダブルスタンダード
  • 誹謗中傷がひどい
  • デマを拡散する
  • 絵師だけを特別扱いする姿勢

AIの進歩を否定する感情的な意見

反AI派の主張が気持ち悪いと感じるのは、主張が感情論でしかないからです。例えば、AIが生成した作品に「魂がない」「作り手の努力が感じられない」といった批判です。個人の感想としては理解できるものの、技術を批判するには根拠がありません。

感情的になると問題の本質を客観的に分析できないため、建設的な対話になりません。技術を批判したいならそれなりの根拠がないと議論が成り立たないのです。反AI派の主張は感情論に偏っていることが多いため、気持ち悪いと感じる人がいます。

矛盾したダブルスタンダード

反AI派の主張は「ダブルスタンダード」だと言われることが多いです。ダブルスタンダードとは同じような状況であるにもかかわらず、矛盾した二つの異なる基準(ものさし)を不公平に使い分けることです。

反AI派がダブルスタンダードだと言われる理由は以下のとおりです。

  • AIによる著作権侵害を批判するが、自分はアニメや漫画のキャラクターを無断で使用している
  • AI技術が組み込まれた翻訳ツールやスマホは普通に使う
  • 二次創作は許されている

反AI派のこのような行動は「自分が気に入らないから批判しているだけ」と捉えられてしまいます。駄々をこねているだけのように見えてしまうため、気持ち悪いと思われても仕方ありません。

誹謗中傷がひどい

反AI派の一部が見せる過激な言動や誹謗中傷も、多くの人が不快に感じる理由です。反AI派の一部はAIを利用する企業やクリエイターに対して「泥棒」「犯罪者も同然」といった誹謗中傷を投げかけます。

意見の相違はあって当然ですが、相手の人格を否定したり、社会的に孤立させようとしたりする動きをされると議論の余地がなくなってしまいます。感情的な攻撃に終始する姿勢は、気持ち悪いと思われて当然です。

デマを拡散する

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誤った情報の拡散に加担してしまう点も、反AI派が信頼を失う原因となっています。過去にはSNS上で「特定の設定をオフにすればAIの学習を防げる」といった不正確な情報が拡散されたことがありました。

AIの仕組みを正しく理解できていないため、誤った情報を鵜呑みにしてしまうのです。

情報の真偽を確かめずに感情で動いてしまう傾向は、主張全体の信憑性を低下させます。批判的な意見を述べるのであれば、その前提となる情報が正確であるかを確認する姿勢が不可欠です。

絵師だけを特別扱いする姿勢

反AIの主張にはイラストレーターや絵師という職業だけを特別視するような発言が多いです。「絵師はクリエイティブな仕事だから守られるべきだ」と主張する姿勢は、自分たちだけ特別な権利を要求しているように見えてしまいます。

どのような業界であっても、新しい技術の登場によって仕事のあり方が変化するのは、避けられない時代の流れです。その中で自分の好きな領域だけ守られるべきという反AI派の主張は共感を得られにくいのです。

反AI派の主張は論理的に正しいのか?

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反AI派の主張は論理的に正しいのでしょうか。以下の観点から解説します。

  • 「AIは泥棒」という主張
  • クリエイターの総意ではない
  • 二次創作との矛盾点

「AIは泥棒」という主張

反AI派が頻繁に用いる「AIはクリエイターから絵を盗んでいる泥棒だ」という主張は、法律的な観点から見ると正しいとは限りません。

現在の日本の著作権法ではアイデアや作風、スタイルそのものは著作権の保護対象とはなりません。保護されるのは、具体的な「表現」です。

AIがインターネット上の膨大なデータから画風や構図のパターンを学習する行為は、特定の作品を複製する「トレース」とは異なるため違法とは言えません。

AI学習は人間が多くの先人たちの作品から影響を受け、画風を学んでいくプロセスと似ています。生成された画像が既存の作品と酷似している場合は個別に問題となりますが、AIの「学習」という仕組み自体を「盗み」と断定することはできないのです。

クリエイターの総意ではない

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「全てのクリエイターはAIを嫌っている」という主張も事実とは異なります。AIを新しい創作ツールとして積極的に活用しようと考えているクリエイターや、その可能性に期待を寄せている人々も数多く存在します。

AIをアイデア出しの補助に使ったり、作業の一部を効率化したりと、その活用方法は多岐にわたります。反AI派の意見が、あたかもクリエイター全体の総意であるかのように受け取らないようにしましょう。

二次創作との矛盾点

AIの学習を「無断利用」と批判する一方で、既存のアニメや漫画のキャラクターを使用した「二次創作」は許されている場合が多いです。これは反AI派の主張と一貫性のない矛盾であると捉えられます。

二次創作は原作の著作権者の許諾を得ずに行われることが多く、本来は著作権侵害にあたる可能性のあるグレーな領域です。ファンの創作文化として黙認されている側面が強いものの、他者の著作物を利用している点では共通しています。

「AIが他者の作品を学習するのは許せないが、自分が好きな作品で二次創作を行うのは良い」という考え方に気持ち悪いと感じる人は多いです。

反AIは正直時代遅れ

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反AIは時代遅れだと言わざるを得ません。以下の内容を通して理由を解説します。

  • 過去の技術革新の歴史
  • 新たな表現の可能性
  • これからの仕事の変化

過去の技術革新の歴史

新しい技術が登場するたびに、それに対する抵抗運動が起きてきたのは歴史が証明しています。

19世紀の産業革命期には、機械化によって仕事が奪われることを恐れた労働者たちが機械を破壊する「ラッダイト運動」が起こりました。写真技術が発明された当初は、多くの肖像画家がその存在に脅威を感じたと言われています。

しかし、どれだけ抵抗しても革新的な技術が無くなることはありませんでした。技術革新に抵抗する動きは一時的なものであり、最終的には社会が新しい技術を受け入れ、適応していくというパターンを繰り返しています。

AIに対する現在の拒否反応も、歴史的な流れの一部です。技術革新には抗えないのだから、今のうちからAIの勉強をしておくのが賢明な判断と言えます。

新たな表現の可能性

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生成AIを単に「仕事を奪う敵」と見なすのではなく「新しい表現を生み出すツール」として捉える視点も重要です。

AIの登場によって今まで専門家しかできなかったクリエイティブが誰でもできるようになりました。プロのクリエイターにとっても、AIは作業の効率化や自分一人では思いつかなかったアイデアを見つける強力なパートナーになり得ます。

技術を拒絶するのではなく、いかに使いこなし、自らの創作活動に活かしていくかという前向きな姿勢が、これからのクリエイターには求められるでしょう。

これからの仕事の変化

AIの台頭によって、イラストレーターをはじめとするクリエイティブな職業のあり方が変化していくことは避けられません。これからは「その人にしか描けない個性」や「企画力」「コミュニケーション能力」といった付加価値がより重要になります。

これは脅威であると同時に新しいチャンスでもあります。AIにはできない、人間ならではの感性や経験を活かした仕事へとシフトしていくことが大切です。みんながAIを使うようになると「人間である」ことの価値も相対的に高まります。

AIが台頭する世界でどのように戦っていくのか。新しいアイデアを生み出す思考力こそ、AI時代に必須の能力と言えます。

AIを学ばないとやばい理由3選

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AIの登場は説明するまでもなく「時代の転換期」であると言えます。AIが本格的に人間の知能を越える前に、AIを使いこなす知識を身に付けておく必要があるのです。

今後AIを学ばないとやばい理由は以下のとおりです。

  • 仕事を奪われる
  • 格差が広がる
  • 思考停止してしまう

仕事が奪われる

「AIの進化によって多くの仕事が奪われる」といった話は聞いたことがあるかもしれません。しかし、大半の人は「自分には関係ない」と楽観的に考えていることでしょう。

  • 仕事を奪われるのはパソコンの前に座っている人だけ
  • 俺は現場に出て働いているから関係ない
  • AIと言っても動画や画像が作れるだけでしょ?

こういった考え方はあなたのクビを静かに締め上げています。

近い将来、企業の事務作業はAIが代替し、大幅な効率化が実現します。経営者は次に「AI導入で浮いたコストで、さらに会社の利益を上げるにはどうすればいいか?」と考えるはずです。

その答えは「成果の出さない社員のリストラ」です。「コスト削減」という大義名分のもと、会社全体で「本当に必要な人材」の選別が始まります。

つまり、リストラされるのは単純にやる気のない人です。事務作業がなくなったからといって、事務担当者がそのまま切られるわけではありません。

そうなってからやる気を出してももう遅いのです。

情報格差が広がる

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「情報格差=資産格差」と考えてください。これからの時代はAIを使って大量の情報にアクセスし、適切に使いこなせる人間だけが富を得ることができます。

AIを使う人と使わない人とでは、勉強や仕事において取り返せない格差が広がるのは当たり前になります。

AIを使いこなす起業家は市場のニーズを瞬時に分析し、コストを極限まで抑えたサービスで、古い企業から顧客と利益を根こそぎ奪っていく。

AIを使いこなす同僚はあなたが1週間かける仕事を半日で終わらせ、その差は給料と昇進となって明確に現れる。

AIを学んだ人は仕事を効率的に進めて、普通の人の倍のスピードで仕事を終わらせます。これではAIによる格差が広がるのは当然ですよね。

問題は「自分はどちら側に立つか」です。

思考停止してしまう

AIを普段から使っていない人は、思考停止でAIの言うことを鵜呑みにするようになります。単純に頭を使わなくなるだけではなく、情報の真偽も見抜けなくなるということです。

AIは「それっぽい情報」を出力するのが得意です。最近は情報の精度も高まってきていますが、それでもまだ完璧ではありません。

普段からAIを使っていない人は情報の真偽を判断できないため、AIから出力される情報を信じることしかできません。AIが作り出した情報を真実だと思い込んでしまうと、気付かないうちに間違った方向に進んでしまうこともあり得ます。

AIに普段から触れている人はAIに答えを求めるような使い方はしません。自分の考えを深めるためのツールとしてAIを使っているのです。

つまりAIを使う人はより思考が深まり、AIを使わない人はより思考が浅くなるということです。こんなところにも格差が生まれてしまうんです。

大切なのは今のうちからAIを使いこなせる人材を目指すことです。

まとめ

反AIの主張には感情論や矛盾点が多く、冷静な議論を妨げている側面があります。新しい技術を拒絶するのではなく、その特性を理解し、いかに活用していくかを考えることが重要です。AIを学ぶことは、未来の可能性を広げるための第一歩と言えるでしょう。

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