AI絵師のやり方を完全解説!おすすめ無料ツールや収益化まで網羅的に紹介

AIイラストの作成に挑戦したいけれど、AI絵師のやり方がわからない、何から手をつければ良いか迷っている、という方は多くいます。
この記事ではAI絵師になるための具体的な手順や収益化の方法、活動する際の注意点を解説します。記事を読めばAI絵師の始め方が明確になり、安心して創作活動をスタートできます。
- 初心者でも安心して使えるAI画像生成ツール
- 簡単なステップでAIイラストを作成する具体的な手順
- AIイラストを活用して収入を得るための様々な方法
- 活動を始める前に知っておくべき著作権などの注意点
無料でも使える画像生成AIツール・アプリ

誰でも気軽に始められる無料のAI画像生成ツールを5つ厳選して紹介します。それぞれのツールの特長や、どんな人におすすめかをまとめました。
- デザインも簡単な「Canva」
- 安全な商用利用なら「Adobe Firefly」
- Googleの最新AI「ImageFX」
- 無料で沢山作れる「SeaArt」
- 高機能な「Microsoft Designer」
デザインも簡単な「Canva」

料金プラン | ・無料プラン ・Canva Pro: 1,180円/月(年払いの場合は実質692円/月) |
動作環境 | Webブラウザ, アプリ (iOS/Android) |
生成可能な画像の枚数 | ・無料:50回 ・Canva Pro:500回/月 |
商用利用 | 可能(無加工での販売・再配布はNGなど規約あり) |
簡単な特徴 | デザインツールにAI機能が統合されており、初心者でも直感的に操作可能。SNS投稿用の画像作成に最適。 |
Canvaは豊富なテンプレートで知られるデザインツールです。AI画像生成機能も搭載しており、初心者でも使いやすいのが魅力です。テキストでイメージを伝えるだけで、ブログの挿絵やSNS投稿用の画像を簡単に作成できます。
生成した画像をそのままCanvaのデザイン編集画面で加工しできるのも特徴的です。無料プランでも一定回数まで画像生成を試せるので、気軽にAIイラスト作成を体験したい人に最適なツールです。
安全な商用利用なら「Adobe Firefly」

料金プラン | ・無料プラン ・Firefly Standard:1,580円/月 ・Firefly Pro:3,180円/月 |
動作環境 | Webブラウザ |
生成可能な画像の枚数 | ・無料プラン:25クレジット/月 ・Firefly Standard:2000クレジット/月 ・Firefly Pro:4000クレジット/月 (クレジットを消費して画像を生成できる) |
商用利用 | 可能(ベータ版機能など一部制限あり) |
簡単な特徴 | 著作権的に安全なデータで学習しており、商用利用に最適。Adobe製品との連携もスムーズ。無料版は透かしあり。 |
プロ向けのデザインソフトで有名なAdobe社が提供するAdobe Fireflyは、商用利用における安全性が最大の特長です。Adobeが権利を持つストックフォトや、著作権が切れた作品のみを学習データとして使用しているため、生成した画像が著作権を侵害してしまうリスクが低いです。
無料プランでは月に規定のクレジットが付与され、その範囲内で画像生成が可能です。ただし、無料版で生成した画像には透かしが入る点には注意が必要です。
Googleの最新AI「ImageFX」

料金プラン | 完全無料 |
動作環境 | Webブラウザ |
生成可能な画像の枚数 | 上限あり |
商用利用 | 可能(規約で禁止されているコンテンツの生成は不可) |
簡単な特徴 | Googleが開発。リアルな人物の生成が得意で、高品質な画像を生成。プロンプトの編集機能も使いやすい。 |
ImageFXはGoogleが開発した最新の画像生成AIです。Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、特に写真のようなリアルな人物の生成精度が高いと評価されています。日本語にも対応しており、簡単なテキスト入力で高品質な画像を手軽に作成可能です。
「Imagen 3」という高性能なAIモデルが採用されており、プロンプトの意図を汲み取る能力も優れています。まだテスト版ですが、Googleの技術力が反映された注目のサービスであり、今後のアップデートにも期待できます。
無料で沢山作れる「SeaArt」

料金プラン | ・無料プラン ・初級:430円/月 ・スタンダード:1,440円/月 ・プロ:4,300円/月 |
動作環境 | Webブラウザ, アプリ (iOS/Android) |
生成可能な画像の枚数 | ・無料:約4500枚/月 ・スタンダード:約21000枚/月 ・プロ:約63000枚/月 |
商用利用 | 原則可能(ただし、使用するモデルのライセンスによる) |
簡単な特徴 | 毎日無料で多くの画像を生成可能。特にアニメ風のイラストに強く、多様な追加学習モデル(LoRA)を利用できる。 |
SeaArtは無料でありながら多くの画像を生成できるコストパフォーマンスの高さが魅力のツールです。毎日一定数の「スタミナ」が無料で配布されます。スタミナを使って画像を生成する仕組みになっており、頻繁に画像を生成したいユーザーにおすすめです。
SeaArtはアニメ風のイラスト生成を得意としており、ユーザーが作成した多様な追加学習モデル(LoRA)を利用して、好みの画風を追求できます。
利用できるモデルの中には商用利用が許可されていないものも含まれるため、仕事で使う際には各モデルのライセンスを個別に確認することが大切です。
高機能な「Microsoft Designer」

料金プラン | ・無料プラン ・Microsoft 365 Personal:約1,780円/月(Designerの無制限利用を含む) |
動作環境 | Webブラウザ, アプリ (iOS/Android) |
生成可能な画像の枚数 | ・無料: 15回/日(高速生成) ・有料プラン: 100回/日(高速生成) |
商用利用 | 可能 |
簡単な特徴 | 高性能な「DALL-E 3」を搭載し、指示の理解力が高い。意図的に写真のようなリアルな画像は避ける傾向がある。 |
Microsoft社が提供するデザインツールで、高性能な画像生成AI「DALL-E 3」を無料で利用できます。入力されたテキストの意図を正確に理解する能力が非常に高く、複雑な指示でもイメージに近い画像を生成しやすいのが特徴です。
誤情報の拡散を防ぐ目的から、写真のようなリアルな画像の生成は意図的に避ける傾向があります。作成した画像をそのままツール内で編集し、SNS投稿用のデザインなどを手軽に作成できるのも便利な点です。
初心者向けAI絵師のやり方を完全ガイド

AI絵師になるための具体的な手順について、以下の内容を解説します。
- 3ステップで始める画像生成
- プロンプト入力の基本
- 参考にしたい有名AI絵師
3ステップで始める画像生成
AIイラストの生成は専門的な知識がなくても始められます。基本的な画像生成の流れを以下の3つのステップで紹介します。
- ツールの選択と起動
- プロンプトの入力
- 画像の生成と保存
ステップ1:ツールの選択と起動
使用するAI画像生成ツールを決め、アプリやサイトを開きます。スマホアプリであればダウンロードして起動し、ブラウザ版であれば公式サイトにアクセスします。
ツールによってはアカウント登録が必要な場合もあるので、指示に従って準備を整えましょう。
ステップ2:プロンプトの入力
生成したい画像のイメージをテキストで入力します。このテキストは「プロンプト」と呼ばれ、AIに指示を出すための重要な要素です。
例えば「青い空と白い雲、ひまわり畑に立つ麦わら帽子の少女」のように、具体的で詳細な情景を描写と入力するのがおすすです。
プロンプトの入力方法や詳細な設定は使用するツールによって使い方が異なります。
ステップ3:画像の生成と保存
プロンプトを入力してイラストのスタイル(アニメ風、リアルなど)を選択したら、生成ボタンをクリックします。しばらく待つと、AIが指示にもとづいて画像を複数枚作成してくれます。その中から気に入った作品を選び、保存すれば完成です。
これらの手順の精度を高めていくのがAI絵師の主な仕事と言えます。
プロンプト入力の基本

AIイラストの品質を左右するのが「プロンプト」と呼ばれる指示文です。AIに自分のイメージを正確に伝えるには、プロンプトの書き方を工夫する必要があります。プロンプトの書き方として以下の内容を覚えておいてください。
- 具体的に指示を出す
- 「ネガティブプロンプト」を活用する
- 他の人が公開しているプロンプトを参考にする
具体的に指示を出す
例えば「猫」と入力するよりも「机の上で眠る三毛猫、木漏れ日、柔らかな雰囲気」のように、状況や環境、絵のタッチまで細かく指定する方が、理想に近い画像が出力されやすくなります。
「ネガティブプロンプト」を活用する
描いてほしくない要素を指示する「ネガティブプロンプト」も有効です。例えば「手がおかしい」「低品質」といった単語を追加すると、生成されるイラストの失敗を減らせます。
他の人が公開しているプロンプトを参考にする
最初は他の人が公開している優れたプロンプトを参考に、どのような単語がどのような効果をもたらすのかを学ぶのが上達への近道です。以下のサイトがわかりやすかったので紹介しておきます。
» AI副業まにあ「AIイラスト呪文(プロンプト)一覧!500個以上のポーズ・服装・髪型など今すぐ使える呪文集まとめ!」(外部サイト)
参考にしたい有名AI絵師

すでに活躍しているクリエイターの作品を見ることで、プロンプトのヒントや新しい表現方法、AI技術の活用アイデアを得られます。
「852話(hakoniwa)」さんは、幻想的な風景画からアニメ風のキャラクター、写実的な人物まで、幅広い作風のAI画像を生成するクリエイターです。
AIで生成した画像をアニメーションとして活用するなど、常に新しい表現を探求しており、その技術や制作過程も公開しています。
X(旧Twitter)アカウント↓
https://twitter.com/8co28
AIイラストで収益を上げる稼ぎ方

AIで生成したイラストは、趣味として楽しむだけでなく収益につなげられます。ここからはAI絵師として収入を得るための具体的なアイデアを幅広く紹介していきます。
- ポートフォリオを作成する
- グッズを制作して販売する
- ストックイラストサイトで売る
- SNSでファンを獲得し依頼受注
- ノウハウを有料コンテンツ化
ポートフォリオを作成する
AI絵師として本格的に収益化を目指すなら、自分の作品やスキルをアピールするためのポートフォリオが不可欠です。ポートフォリオに自分の作品を系統立ててまとめることで、依頼主があなたのスキルレベルを一目で把握できるようになります。
ポートフォリオを公開する場所としては「Behance」や「DeviantArt」といったクリエイター向けの専門サイトがよく知られています。最近ではX(旧Twitter)やInstagramなどのSNSをポートフォリオとして活用する人も増えています。
SNSで作品を継続的に発信し、認知度を高めることで、直接仕事の依頼が舞い込む機会も増えるでしょう。
グッズを制作して販売する

AIイラストで収益を得る方法はイラストそのものを販売するだけではありません。生成したオリジナル作品をTシャツやマグカップ、スマートフォンのケースといったグッズにデザインして販売することも有効な手段です。
ストックイラストサイトで売る
生成したAIイラストをストックイラストサイトに登録して販売する方法も、継続的な収入を得るための一つの選択肢です。ストックイラストとは様々な用途で利用できる画像を販売するサービスで、一度登録した作品がダウンロードされるたびに収益が発生します。
作品数が増えれば、安定したストック型の収入源を築くことが可能です。
AI生成画像の投稿を許可しているサイトとしては「Adobe Stock」や「Shutterstock」などが知られています。サイトごとにAIイラストに関する規定やガイドラインが定められているため、投稿前には必ず利用規約を確認しましょう。
著作権や肖像権を侵害していない、クリーンな作品であることが重要です。
SNSでファンを獲得し依頼受注

SNSは自身の作品を発表してファンを増やすための強力なツールです。X(旧Twitter)やInstagram、pixivなどで定期的にAIイラストを投稿し続けることで、あなたの作風を好きになってくれるフォロワーが増えていきます。
フォロワーとの交流を通じてコミュニティを形成できれば、活動の大きな支えになるでしょう。
ファンベースが確立されると、SNSを通じて直接イラスト制作の依頼(コミッション)を受けられるようになります。個人のアイコン作成やブログの挿絵、動画のサムネイルなど、依頼の内容は多岐にわたります。
プロフィールに依頼を受け付けていることを明記し、料金や制作範囲を明確にしておくと、スムーズに受注につながります。
ノウハウを有料コンテンツ化
AIイラストの生成技術やクオリティを高めるためのノウハウは、これからAI絵師を目指す人々にとって価値のある情報です。有料のオンライン講座やブログ記事、電子書籍などとして販売することで、収益化を図れます。
AI画像生成の分野は技術の進化が速く、常に新しい情報が求められています。
「Udemy」や「Skillshare」といったプラットフォームでは、誰でも講師として自分の講座を公開できます。「note」や自身のブログで有益な情報を発信し、ファンを増やしながらコンテンツを販売する方法も有効です。
SNSでの発信と並行して認知度を高めることで、より多くの人にあなたの知識を届けることができるでしょう。
AI絵師として活動する前に知っておくべき注意点

AI絵師として活動する前に知っておくべき注意点として以下の内容を解説します。
- AI絵師が批判される理由
- 著作権侵害のリスクとは
- トラブルを避けるための心得
- 商用利用とライセンスの確認
AI絵師が批判される理由
AI絵師の活動が注目される一方で批判的な声が上がっているのも事実です。AI絵師が批判される理由は以下のとおりです。
- 著作権上の懸念
- 従来のイラストレーターの仕事がなくなる
- AI絵師の不適切な発言
著作権上の懸念
AIが生成する画像が既存のアーティストの作品を無断で学習データとして使用しているのではないかという著作権上の懸念があります。画像生成AIが広がることでアーティストの権利が侵害される可能性が指摘されています。
従来のイラストレーターの仕事がなくなる
AIによって高品質なイラストが短時間で大量に生成できるようになったことで、従来のイラストレーターの仕事が脅かされるという危機感も反発の一因です。
AI絵師の不適切な発言
AIが生成した作品をあたかも自分が一から描いたかのように発表する行為が、コミュニティ内での信頼を損ね、倫理的な問題として批判されるケースもあります。
著作権侵害のリスクとは

AI絵師として活動するうえで最も注意すべきなのが著作権の問題です。AIはインターネット上に存在する膨大な画像を学習してイラストを生成します。
学習データの中に著作権で保護されたイラストや写真が含まれている場合、生成された作品が既存の作品に酷似してしまう可能性があります。既存の作品と似たような作品を公開したり販売したりすると、意図せず著作権を侵害してしまうリスクが生じます。
特定のキャラクターやロゴなど、第三者が権利を持つものをプロンプトに含めて画像を生成し、無断で使用する行為も著作権侵害にあたります。トラブルを避けるためには、生成した作品が他者の権利を侵害していないかどうか、細心の注意を払うことが大切です。
トラブルを避けるための心得
生成した画像を公開する際には、AIによって生成されたコンテンツであることを明記することが大切です。これにより見る人に誤解を与えるのを防ぎ、誠実な姿勢をアピールできます。
他者の作品の画風を模倣するようなLoRA学習やプロンプトの使用は、倫理的な観点から慎重になるべきです。特定のクリエイターへのリスペクトを忘れず、オリジナリティを追求する姿勢が重要です。
AI生成イラストに対する様々な意見があることを理解し、他のクリエイターやコミュニティと敬意を持って接することも、健全な創作活動には不可欠と言えるでしょう。
商用利用とライセンスの確認

AIイラストを収益化に繋げる場合、利用するツールのライセンスと利用規約を正しく理解することが重要です。ツールによって生成した画像の商用利用に関する規定は大きく異なります。
商用利用が完全に許可されているツールもあれば、特定のプランに加入する必要があったり、そもそも商用利用が禁止されていたりする場合もあります。
無料プランでは商用利用不可でも、有料プランにアップグレードすれば可能になるケースが一般的です。規約を読まずに無断で商用利用してしまうと、ライセンス違反となり、法的なトラブルに発展する可能性があります。
AI絵師として活動を始める前に、使用するツールの公式サイトで利用規約を正確に把握しておく必要があります。
まとめ

AI画像生成ツールを使えば誰でも簡単にクリエイターとしての一歩を踏み出せます。しかし、その手軽さの裏には、著作権や倫理といった配慮すべき点も存在します。
大切なのは技術を正しく理解し、ルールやマナーを守りながら、自分ならではのオリジナリティを追求することです。この記事を参考にAI絵師としての創作活動を始めてみましょう。