AI絵師

【新時代クリエイター】AI絵師とは?話題の理由と始め方・注意点を徹底解説

1からわかるAI絵師|話題の理由と始め方・注意点を徹底解説
sibatako

「AI絵師」という言葉を見かけるけれど、具体的に何をする人なのか気になっていませんか?

この記事ではAI絵師の基本から無料で使えるツール、批判される理由、そして未来の可能性までを網羅的に解説します。この記事を読めばAI絵師に関する論点を多角的に理解し、自分なりの考えを持つことができます。

この記事のポイント
  • AI絵師がどのような存在かがわかる
  • 「うざい」などと批判される理由がわかる
  • 無料で使える代表的なAI画像生成ツールがわかる
  • AI絵師の将来性や活動する上での注意点がわかる

急増するAI絵師とは?基本を解説

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まずは「AI絵師」の基本について以下の内容を解説します。

  • AIでイラストを作る人
  • 従来の絵師との違い
  • AI絵師は絵師ではない?

AIでイラストを作る人

AI絵師とは画像生成AIという技術を使い、イラストやアート作品を創り出すクリエイターのことです。自分でペンを持って描く代わりに、AIに対して「プロンプト」と呼ばれるテキスト形式の指示を与えます。

「青い目の猫、サイバーパンクな街並み」といった具体的な言葉を組み合わせることで、AIがそのイメージに合った画像を生成する仕組みです。

この手軽さからこれまで絵を描くスキルがなかった人でも気軽に創作活動を始められるようになり、利用者が急速に増えています。AI絵師は自身のアイデアをAIで表現する、新しい時代のアーティストと言えるでしょう。

従来の絵師との違い

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従来の絵師がペンタブレットや画材を使い、自身の技術と時間をかけて線画、着色、仕上げを行うのに対し、AI絵師の作業は主にAIへの指示出しと、生成された画像の選別や微調整が中心となります。

作品を生み出すスピードはAI絵師が圧倒的に速いです。従来の絵師の作品には、その人の筆致や長年の経験から生まれる独自の「味」や作家性を出せるのが特徴です。

比較項目従来の絵師AI絵師
主なツールペンタブレット、画材、作画ソフト画像生成AI、PC
制作プロセス手作業による描画、着色AIへの指示、生成、選別
必要スキルデッサン力、色彩感覚、作画技術発想力、言語化能力、ディレクション能力
制作時間数時間〜数週間数秒〜数分

AI絵師は絵師ではない?

「AI絵師は絵師ではない」という意見も存在します。長い時間をかけて練習を積み重ね、技術を磨いてきた従来の絵師から見れば、AIを使って短時間で作品を生み出す行為が許せないのかもしれません。

しかし、AIを「新しい画材」や「思考を形にするためのパートナー」と捉える考え方もあります。写真が登場した時に絵画の価値が問われたように、テクノロジーの進化が創作の定義を広げているのです。

最終的に生み出された作品が魅力的かどうかが重要であり、その手段は多様化していくという考え方もあります。

無料でも使える画像生成AIツール・アプリ

無料でも使える画像生成AIツール・アプリ
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誰でも気軽に始められる無料のAI画像生成ツールを5つ厳選して紹介します。それぞれのツールの特長や、どんな人におすすめかをまとめました。

  • デザインも簡単な「Canva」
  • 安全な商用利用なら「Adobe Firefly」
  • Googleの最新AI「ImageFX」
  • 無料で沢山作れる「SeaArt」
  • 高機能な「Microsoft Designer」

デザインも簡単な「Canva」

出典:Canva公式
料金プラン・無料プラン
・Canva Pro: 1,180円/月(年払いの場合は実質692円/月)
動作環境Webブラウザ, アプリ (iOS/Android)
生成可能な画像の枚数・無料:50回
・Canva Pro:500回/月
商用利用可能(無加工での販売・再配布はNGなど規約あり)
簡単な特徴デザインツールにAI機能が統合されており、初心者でも直感的に操作可能。SNS投稿用の画像作成に最適。

Canvaは豊富なテンプレートで知られるデザインツールです。AI画像生成機能も搭載しており、初心者でも使いやすいのが魅力です。テキストでイメージを伝えるだけで、ブログの挿絵やSNS投稿用の画像を簡単に作成できます。

生成した画像をそのままCanvaのデザイン編集画面で加工しできるのも特徴的です。無料プランでも一定回数まで画像生成を試せるので、気軽にAIイラスト作成を体験したい人に最適なツールです。

安全な商用利用なら「Adobe Firefly」

出典:Adobe Firefly
料金プラン・無料プラン
・Firefly Standard:1,580円/月
・Firefly Pro:3,180円/月
動作環境Webブラウザ
生成可能な画像の枚数・無料プラン:25クレジット/月
・Firefly Standard:2000クレジット/月
・Firefly Pro:4000クレジット/月
(クレジットを消費して画像を生成できる)
商用利用可能(ベータ版機能など一部制限あり)
簡単な特徴著作権的に安全なデータで学習しており、商用利用に最適。Adobe製品との連携もスムーズ。無料版は透かしあり。

プロ向けのデザインソフトで有名なAdobe社が提供するAdobe Fireflyは、商用利用における安全性が最大の特長です。Adobeが権利を持つストックフォトや、著作権が切れた作品のみを学習データとして使用しているため、生成した画像が著作権を侵害してしまうリスクが低いです。

無料プランでは月に規定のクレジットが付与され、その範囲内で画像生成が可能です。ただし、無料版で生成した画像には透かしが入る点には注意が必要です。

Googleの最新AI「ImageFX」

出典:ImageFX
料金プラン完全無料
動作環境Webブラウザ
生成可能な画像の枚数上限あり
商用利用可能(規約で禁止されているコンテンツの生成は不可)
簡単な特徴Googleが開発。リアルな人物の生成が得意で、高品質な画像を生成。プロンプトの編集機能も使いやすい。

ImageFXはGoogleが開発した最新の画像生成AIです。Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、特に写真のようなリアルな人物の生成精度が高いと評価されています。日本語にも対応しており、簡単なテキスト入力で高品質な画像を手軽に作成可能です。

「Imagen 3」という高性能なAIモデルが採用されており、プロンプトの意図を汲み取る能力も優れています。まだテスト版ですが、Googleの技術力が反映された注目のサービスであり、今後のアップデートにも期待できます。

無料で沢山作れる「SeaArt」

出典:SeaArt
料金プラン・無料プラン
・初級:430円/月
・スタンダード:1,440円/月
・プロ:4,300円/月
動作環境Webブラウザ, アプリ (iOS/Android)
生成可能な画像の枚数・無料:約4500枚/月
・スタンダード:約21000枚/月
・プロ:約63000枚/月
商用利用原則可能(ただし、使用するモデルのライセンスによる)
簡単な特徴毎日無料で多くの画像を生成可能。特にアニメ風のイラストに強く、多様な追加学習モデル(LoRA)を利用できる。

SeaArtは無料でありながら多くの画像を生成できるコストパフォーマンスの高さが魅力のツールです。毎日一定数の「スタミナ」が無料で配布されます。スタミナを使って画像を生成する仕組みになっており、頻繁に画像を生成したいユーザーにおすすめです。

SeaArtはアニメ風のイラスト生成を得意としており、ユーザーが作成した多様な追加学習モデル(LoRA)を利用して、好みの画風を追求できます。

利用できるモデルの中には商用利用が許可されていないものも含まれるため、仕事で使う際には各モデルのライセンスを個別に確認することが大切です。

高機能な「Microsoft Designer」

出典:Microsoft Designer
料金プラン・無料プラン
・Microsoft 365 Personal:約1,780円/月(Designerの無制限利用を含む)
動作環境Webブラウザ, アプリ (iOS/Android)
生成可能な画像の枚数・無料: 15回/日(高速生成)
・有料プラン: 100回/日(高速生成)
商用利用可能
簡単な特徴高性能な「DALL-E 3」を搭載し、指示の理解力が高い。意図的に写真のようなリアルな画像は避ける傾向がある。

Microsoft社が提供するデザインツールで、高性能な画像生成AI「DALL-E 3」を無料で利用できます。入力されたテキストの意図を正確に理解する能力が非常に高く、複雑な指示でもイメージに近い画像を生成しやすいのが特徴です。

誤情報の拡散を防ぐ目的から、写真のようなリアルな画像の生成は意図的に避ける傾向があります。作成した画像をそのままツール内で編集し、SNS投稿用のデザインなどを手軽に作成できるのも便利な点です。

AI絵師がうざい・頭おかしいと言われる理由

AI絵師はSNSで批判の対象となることも多いです。ここからはAI絵師がうざい・頭おかしいと言われる理由として以下の内容を解説します。

  • 著作権を無視した無断学習
  • クリエイターの努力を踏みにじる
  • 仕事が奪われるという不安
  • 一部利用者の過激な言動

著作権を無視した無断学習

AI絵師が批判される最も根深い原因の一つが、AIの学習データに関する著作権の問題です。多くの画像生成AIはインターネット上から膨大な数の画像を自動で収集し、学習に利用しています。イラストレーターの作品が許可なくAIの学習に使われているケースも多いです。

クリエイターの視点から見れば、自分の作品が知らないうちに「エサ」として利用され、自身の作風を模倣したイラストが大量生産されることになります。

自らの作品を盗用されているのと同じだと感じる人が多く、強い反発を生む要因となっています。

クリエイターの努力を踏みにじる

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画像生成AIは簡単な指示を出すだけで、誰でも短時間でクオリティの高いイラストを出力できてしまいます。この手軽さが、人間のクリエイターが積み重ねてきた努力の過程を飛び越えてしまうため、「これまでの努力が踏みにじられている」と感じる人が多いのです。

完成した作品の質だけが評価され、そこに至るまでの試行錯誤が無視される風潮は、創作活動の価値そのものを揺るがしかねないという懸念につながっています。

仕事が奪われるという不安

AIの急速な進化は多くのクリエイターに経済的な不安をもたらしています。これまで人間が行なってきたイラスト制作の仕事が、より安価で高速なAIに代替されてしまうのではないか、という危機感です。

実際にソーシャルゲームの背景イラストやWebサイトの挿絵、広告などにAIが活用される事例は増えつつあります。これにより、イラストレーターの仕事の単価が下落したり、依頼そのものが減少したりする可能性が指摘されています。

AI絵師の活動が活発になるほど自分たちの生活を支える仕事が奪われると感じ、技術の普及に反発する構造が生まれています。

一部利用者の過激な言動

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AIイラストという技術そのものへの不信感を増幅させているのが、一部のAI利用者の過激な言動です。「もう手描きの絵師は不要になる」「AIを使えないのは時代遅れだ」といった挑発的な発言で、従来のクリエイターを攻撃するケースが見受けられます。

また、特定のクリエイターの作品を無断でAIに追加学習させ、本人の作風に酷似したイラストを作成し、SNSなどで公開するといった悪質な嫌がらせも問題になりました。

こうした著作権意識の低さや、クリエイターへの敬意を欠いた振る舞いが、多くの人に嫌悪感を抱かせています。

AI絵師の炎上事例

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AIイラストをめぐる対立は、実際に個人や企業を巻き込む大きな騒動に発展したケースもあります。特に印象的だった3つの炎上事例を紹介します。

  • サービス停止したmimic騒動
  • 無断LoRAと殺害予告事件
  • 大手企業のCMでの炎上

サービス停止したmimic騒動

2022年8月に起こった「mimic(ミミック)」の騒動は、AIイラストとクリエイターの対立が表面化した象徴的な事件でした。このサービスは特定のイラストレーターの作品を少数アップロードするだけで、その画風をそっくり真似たイラストをAIが生成できるというものでした。

サービスが公開されると、クリエイター側から「画風を盗む行為だ」「長年の努力をAIに奪われる」といった猛烈な批判がSNS上で巻き起こります。

自分の作品が無断で学習データに利用されることへの恐怖と反発から、運営会社はサービス公開からわずか1日でサービスを一時停止する事態に至りました。

無断LoRAと殺害予告事件

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2024年1月、ある人気イラストレーターの画風を無断で学習させたAIモデル(LoRA)が、海外のサイトで公開されたのです。作者本人がモデルの削除を求めて抗議したところ、一部の海外ユーザーから理不尽な批判が殺到しました。

誹謗中傷はエスカレートし、ついには殺害予告まで送りつけられるという異常事態に陥ります。

個人のクリエイターが自身の作品を守ろうとしただけで命の危険に晒されるこの事件は、AIと著作権の問題がいかに感情的な対立を生みやすいかを物語っています。

大手企業のCMでの炎上

企業が広告やプロモーションにAIを活用したことで、炎上するケースも増えています。大手飲料メーカーのキャンペーンで利用された画像生成AIが、著作権侵害で訴訟を起こされているツールだったことが判明し、批判を浴びました。

また、有名ファストフードチェーンが公開したCM動画がAIで生成されたものでしたが、その不自然な動きや表情が「不気味だ」としてネガティブな反応を招いた例もあります。

コスト削減や話題性を狙って安易にAIを利用すると、倫理的な問題への配慮不足を指摘され、企業のブランドイメージを大きく損なうリスクがあることを示しています。

AI絵師の未来と可能性

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ここからはAI絵師の未来と可能性として、以下の内容を解説します。

  • 新しい表現を生む技術
  • AI絵師に求められるスキル
  • 収益化の方法
  • 企業も注目するAI活用

新しい表現を生む技術

AIは単に既存のイラストを模倣するだけでなく、人間だけでは思いつかないような新しい表現を生み出す可能性を秘めています。全く異なる複数のスタイルを融合させたり、抽象的な概念を視覚化したりするなど、AIならではの発想でアートの幅を広げられます。

絵を描く技術がない人でも、頭の中にあるユニークなアイデアをビジュアルとして形にできるようになりました。これにより、クリエイティブの世界への参加のハードルが下がり、これまで埋もれていた才能が発掘されるかもしれません。

AIは、人間の創造性を補助し、拡張するための強力なパートナーになり得るでしょう。

AI絵師に求められるスキル

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AI時代にAI絵師として活躍するためには、従来とは異なるスキルセットが求められます。最も重要なのが自分のイメージを的確な言葉に変換し、AIに指示を出す能力です。

画像編集ソフトで修正や加工を施す「ディレクション能力」や「レタッチ技術」も不可欠になります。AIが一発で完璧な画像を生成することは稀であるため、出力された複数の画像の中から最適なものを選んで調整する必要があるからです。

これからのAI絵師には単に画像を生成させるだけでなく、AIを巧みに操り、最終的な作品のクオリティを管理する、いわばアートディレクターのような役割が期待されるでしょう。

収益化の方法

AI絵師として収益を得る方法は多様化しつつあります。現状で考えられるAI絵師の収益化方法は以下のとおりです。

  • 生成したイラストをグッズ化してオンラインマーケットで販売
  • NSでファンを集めてイラスト集を販売
  • ブログやウェブサイトの挿絵作成
  • 広告バナーなどの素材として企業に提供
  • 高品質な画像を生成するためのプロンプトそのものを販売
  • AI画像生成の技術を教えるオンライン講座を開設

AIイラスト専門の投稿サイトも登場しており、プラットフォーム内で収益を得る仕組みも整い始めています。アイデア次第で様々な収益化の方法があるため、興味のある人はAIに触るところから始めてみましょう。

企業も注目するAI活用

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多くの企業がコスト削減と制作スピードの向上のためにAIの活用に注目しています。大量のイラストやデザインバリエーションが必要となるゲーム業界や広告業界では、AIの導入が急速に進む可能性があります。

ゲームの背景やキャラクターの衣装デザインの草案をAIに大量に作らせ、その中から人間がアイデアを選んでブラッシュアップするといった活用法です。

これにより、クリエイターは時間のかかる単純作業から解放され、より創造的な工程に集中できるようになります。

企業とAI絵師が協力することで、これまで以上に効率的で質の高いコンテンツ制作が実現するかもしれません。

AI絵師として活動する際の注意点

AI絵師として活動する際の注意点は以下のとおりです。

  • 著作権とライセンスを必ず確認
  • クリエイターへの敬意を忘れない
  • AI生成であることを明記する

著作権とライセンスを必ず確認

AI絵師として活動するうえで最も注意すべきは著作権とライセンスの問題です。使用する画像生成AIサービスがどのようなデータを学習しているのか、そして生成した画像の商用利用を許可しているのかを、利用規約で必ず確認してください。

ユーザーが作成した追加学習モデル(LoRA)などを使用する場合は、そのモデル自体のライセンスにも注意が必要です。

他者の権利を侵害するトラブルを未然に防ぐためにも、権利関係がクリーンなツールを選び、規約を遵守する姿勢が不可欠です。

クリエイターへの敬意を忘れない

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AIという便利なツールを使うからこそ、これまで創作文化を築き上げてきた人間のクリエイターへの敬意を忘れてはなりません。

特定の作家の画風を無断で模倣したり「手描きは古い」といった挑発的な発言をしたりする行為は無用な対立を生み、コミュニティ全体の雰囲気を悪化させます。

AIは多くのクリエイターの努力の結晶である学習データの上に成り立っている技術です。その事実を理解して謙虚な姿勢で創作活動に取り組むことが、AIクリエイターが社会的に受け入れられていくために重要になるでしょう。

AI生成であることを明記する

AIを利用して生成した作品を公開する際には、それがAIによるものであることを明記するのが望ましいです。SNSに投稿する際は「#AIイラスト」のようなハッシュタグを付けたり、プロフィールに記載したりするのがおすすめです。

AI生成であることを隠して「自分で描いた」と偽る行為は信頼を失う原因となり、厳しい批判を受ける可能性があります。AIイラストであることを公表しておけば、手描きイラストを探している人の邪魔にもなりません。

クリエイターがAI時代を生き抜くための5つの戦略

AI時代をどう生き抜くか?クリエイターの生存戦略
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変化の時代を乗りこなし未来を切り拓くために、クリエイターが今からできることを5つの視点で考えてみましょう。

  • AIを創作活動に活用する
  • 独自のブランドを形成する
  • 共感を生む「物語」を作る
  • 一つのスキルに固執しない
  • 基礎的なスキルを磨き続ける

AIを創作活動に活用する

AIは敵ではありません。AIを脅威と捉えるのではなく創作活動をサポートするツールと捉えることが大切です。作業の効率化や新しいアイデアのきっかけとしてAIを活用することで、創作活動がさらに楽しくなります。

AIには以下のような活用法があります。

  • アイデア出し
  • ラフ制作
  • 背景や素材の制作
  • 参考資料の調査

AIをアシスタントとして使いこなすことで、クリエイターはより創造性の高い部分に時間とエネルギーを集中させられます。技術を否定するのではなく賢く利用することで、作品のクオリティと生産性を向上させることが可能です。

独自のブランドを形成する

独自のブランドを形成する
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AI時代にクリエイターが活躍し続けるには「あなただからお願いしたい」と言われる強力な独自ブランドの形成が不可欠です。生成AIは特定の画風を模倣できても、作家自身の個性や作品に込めた世界観、クライアントとの信頼関係といった、属人的な価値までは再現できないからです。

独自の世界観を押し出すだけでなく、丁寧なコミュニケーションや確実な納期管理といったプロとしての姿勢も、AIにはない人間ならではの価値であり、強力なブランドの一部となります。

SNSやリアルでの交流の場を増やして、独自のコミュニティを形成するのもおすすめです。単なる「絵を描ける人」から脱却し、作品や活動全体でファンを魅了する、唯一無二の「クリエイターブランド」を確立しましょう。

共感を生む「物語」を作る

AIが生成したイラストと人間が描いたイラストの決定的な違いは、作品の背景にある「物語」です。人間は美しいイラストそのものだけでなく、その作品が生まれるまでのストーリーや、作者の想いにも心を動かされます。

  • 作者がどのような経験をしてこのテーマにたどり着いたのか
  • 制作過程でどのような苦労や発見があったのか
  • この作品を通じて何を伝えたかったのか

これらの物語は作品に深みと共感を与え、ファンとの強い絆を育みます。AIが生成したイラストには、この人間的な文脈が存在しません。自身の活動や作品にまつわる物語をSNSで積極的に発信し、ユーザーとの関係性を築くことが重要です。

一つのスキルに固執しない

一つのスキルに固執しない
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AIの台頭によってイラストレーション業界の構造は大きく変化していく可能性があります。説明のための挿絵や個性を問われない量産的なイラストの需要は、AIやフリー素材に置き換わっていきます。

イラストを描くという単一のスキルに固執せず、複数のスキルを掛け合わせて自身の価値を高める視点が重要です。イラストレーターとしての基礎能力を軸に、新たな分野へ挑戦することが生存戦略となり得ます。

Live2Dや3Dモデリングを学んでイラストを動かせるようになったり、デザインの知識を深めてより訴求力の高い制作物を作れるようになったりするのもおすすめです。自身の経験を活かしてイラストの描き方を教える講師になる道もあるでしょう。

基礎的なスキルを磨き続ける

AIの技術がどれだけ発達しようとも、クリエイターとしての活動の土台となるのは、自分自身が持つ専門的なスキルです。AIの性能を最大限に引き出して優れた作品を生み出すためには、使い手である人間のスキルが不可欠になります。

基本的なスキルがなければ、作品の良し悪しを正しく判断することすらできません。

  • デッサンの知識がなければ人物の骨格の違和感を見抜けない
  • 色彩理論を理解していなければ配色の良し悪しがわからない

AIは無数の選択肢を提示してくれますが、その中から最適解を選び出し、さらに洗練させていく「キュレーション能力」こそ人間にしかできない領域なのです。

AIがあるからといって自分のスキルを磨かないクリエイターは他の人と同じことしかできないため、残念ながら仕事を失うでしょう。AIに負けないためには基盤となるスキルを磨き続ける姿勢が何よりも重要です。

まとめ

反AIとは何か?その歴史と問題点をわかりやすく解説

AI絵師は画像生成AIを活用して作品を生み出す新しいクリエイターです。その登場は著作権や雇用の問題で批判を招く一方、無料で使えるツールの普及もあり、誰もが創作に参加できる可能性を広げました。

今後AI絵師には、AIを使いこなす技術力と、著作権などを遵守する倫理観の両方が求められるでしょう。

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